まんまと買ってしまった着物

人生で一番大きなお買い物 と聞いて一番に思い浮かんだ出来事…それはある時母の一言で起きたことです。

高校を卒業し時間をもて余していた私に求人募集の広告を見て、とあるイベントのバイトを勧めてくれた母に言われるがまま母と共に面接に行きました。

とあるイベントというのは、着物フェアのお手伝いのバイトでした。

面接と言っても説明会のようなもので、着物フェアの呉服屋さんとすっかり仲良くなった母と私。

仕事も楽しく終わり、もちろんお給料も頂きましたが問題はその後。今考えれば呉服屋さんではよくある事なのでしょう。私たち親子もまんまとカモにされたのだと思います。

無料の旅行に行きませんか?との事で私たち親子もそれはそれは豪華な旅行に連れていって頂きました。美味しいお食事もたくさん頂きました。

それでおしまいにすれば良かったんです。
だって無料で旅行に行きませんか?て言っていたのですから、それでお金を支払わなくったってこちらは詐欺にも何にもなりません。
完全招待だったわけです。私達親子以外にも旅行に来ていたおじいちゃんおばあちゃんは沢山いました。おじいちゃんおばあちゃんはその完全ご招待の旅行にもう何度も来ているようでした。

その豪華な旅行の中で着物を見学するという過程があり、「体にあててみるだけ」呉服屋さんがよく使う言葉ですね。

暗黙の了解の事も知らずに、華やかな着物が大好きだった私はわくわくで
ただ身体に綺麗な柄の反物を身にまとってはうっとりしていました。

しかしアホではありません。
高いことは十分承知ですし ただ見ているだけでそれで良かったんです。

しかし問題は母でした。
母にとって可愛い娘が着物を身につけている姿を見て自分以上にうっとりしているではありませんか!「お母さん、高いからね 私いらないよ」と、止めに入るも「何が何でも絶対に買う!」と言い出し、結果娘の私の為にローンを組んでしまいました。今思えば、大口ローンです。(参考:大口ローン※無担保・保証人不要で高額融資可能なカードローン

私が買ったものではありませんが、母に私へと買わせてしまった高い高いお買い物になってしまいました。

もちろん物は悪い物では無いと思いますが、着物の価値なんて例え素材が良いとか作家さんが有名なんて言えど所詮言い値です。
何百万という高額を払わせてしまった母への申し訳無いと言う気持ちは今でも消えることはありません。

あの時もっと私がしっかりしてちゃんと断れば良かったです。着物を買うお金で自由に好きな所へ何度も旅行へ行けるぐらいの額です。

タダほどこわいものは無いという当たり前なことをなぜ気付かなかったのか、着物を見る度に思い出します。

だけど母が買ってくれた大切な着物なので、いつまでも着物を着こなせるような
素敵な女性でいたいと思っています。

今は子育て真っ只なかなかゆっくり着られる時間もありませんが、幸いいつまでも着られるようなシックな色合いなのでいつかまた袖を通す日を楽しみにしています。

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